所長からのメッセージ

令和8年7月1日付けで
国連アジア極東犯罪防止研修所の所長に就任しました
石原香代です。
当研修所は「UNAFEI(ユナフェイ)」又は略称「アジ研」として知られておりますが、その歴史は古く、昭和37年、国連と日本との間に締結された協定に基づいて設置された国連関連機関であり、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)を中核とする国連の犯罪防止・刑事司法プログラムネットワーク機関(PNI)の一つです。
その具体的な活動については、当サイトを参照していただければと思いますが、60年以上にわたって、200回を超える国際研修等を実施した結果、我が国を含め144の国・地域からの研修参加者は6800名以上に上っております。卒業生には自国でそれぞれの組織で高位に昇って活躍している方も多く、アジ研は、刑事司法分野における国際協力の推進に大きく貢献しています。
私は、1995年に検事に任官し、いくつかの地方検察庁や高等検察庁で検察官として勤務した後、2024年7月、秋田地検検事正・仙台高検秋田支部長、2026年4月、最高検検事を経て、7月にUNAFEI所長に就任しました。その間の30年余、検察庁以外では、経済協力開発機構(OECD)、法務総合研究所、外務省監察査察官等、法律家として、刑事司法関連分野を中心に、政府や国際機関で国際関係業務等に携わり、我が国と国際社会の安心安全の実現のために尽力してきました。中でも、UNAFEI勤務は、かつて府中に施設があった時代に教官を務めたのを皮切りに、現在の昭島に施設が移転した際の次長として2度目、そして、今回で3度目の勤務になります。私にとって思い出深い、この伝統ある組織の長の任についたことは、大変光栄であり、身の引き締まる思いです。
UNAFEIは、世界中の開発途上国等の警察官、検察官、裁判官、刑事施設職員、保護観察官といった刑事司法関係機関の実務家に対し、能力向上支援として研修を実施することを中核業務としています。内容の濃い研修、治安の良い日本での生活を体感しながらの研修期間中の活発な意見交換、日本ならではのきめ細やかな接遇や職員・研修員間の密な交流などを通じて得られる研修卒業生やその出身国との長きにわたる信頼と友好関係に基づく卒業生を中心とした広範かつ強固なネットワークは、UNAFEI、そして我が国の大きな財産です。
これからも時代の流れや刻々と変化する犯罪情勢に対応して、研修等の進化を追求しつつ、UNAFEIの良き伝統を継承し、日本のやり方ならではの魅力を活かした研修の提供や国際社会への貢献を心がける所存です。今後もUNAFEIの活動や、研修の様子をこのホームページで発信してまいりますので、皆様、御支援・御協力のほど、よろしくお願いいたします。
国連アジア極東犯罪防止研修所長




