本文へ移動
当研修所の概要 当研修所の概要

所長からのメッセージ

 令和5年12月11日付けで国連アジア極東犯罪防止研修所の所長に就任しました
山内由光です。

 当研修所は略称アジ研として知られておりますが、その歴史は古く、昭和36年に国際連合と日本国との間に締結された協定に基づいて設置され、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)を中核とする国連の犯罪防止・刑事司法プログラムネットワーク機関(PNI)の一つです。

 その具体的な活動については、このホームページを参照していただければと思いますが、昭和37年から60年以上にわたって、182回に及ぶ国際研修を実施した結果、 我が国を含め144の国・地域からの参加者は約6400名にまで上っており、これら卒業生を中心とした広範かつ強固なネットワークは当研修所の貴重な財産となっております。卒業生には自国でそれぞれの組織で高位に昇って活躍している方も多く、アジ研は、刑事司法分野における国際協力の推進に大きく貢献しています。

 私は、平成7年に検事に任官し、いくつかの地方検察庁で検察官として勤務した後は、法務省刑事局国際課に合計約10年在籍し、条約交渉や国際捜査に関する業務に従事したほか、外務省にも出向してワシントンDCに赴任し、在米国日本国大使館の一等書記官として勤務しました。平成30年からは、国際担当の官房審議官として、我が国がホストして京都で開催された刑事司法分野における国連最大の会議である犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)を統括するなど、これまで足かけ16年以上国際業務を担当してきました。旭川地方検察庁検事正を経て、アジ研勤務は今回初めてとなりますが、この伝統ある組織の一員に加わることができ、大変光栄に思っています。

 アジ研では、コロナ禍で中断していた対面での研修を2022年8月より、約2年半ぶりに再開しています。コロナ禍では多くのことをオンラインで行わざるを得なかったわけですが、今後は、様々なことを元に戻していくだけではなく、コロナ禍で培った手法をも活用しつつ、より良質の研修の提供を心がける所存です。今後もその模様をこのホームページで発信してまいりますので、皆様、御支援御協力のほど、よろしくお願いいたします。

国連アジア極東犯罪防止研修所長

山内 由光
ページの先頭へ