中央アジア刑事司法制度研修
中央アジア5か国は、いずれも、旧ソビエト連邦に属していましたが、1991年に独立し、現在は、新たな国家体制の下で、法による統治の確立を目指し、刑事司法分野を含む司法改革に取り組むなどしています。各国ごとにその情勢にはかなりの相違が見られるものの、麻薬取引、武器密輸、マネーローンダリング等のほか、汚職、貧困の増加等も様々な問題を生じさせており、これらに対処するためには、法と秩序の安定・強化がますます重要になりつつあります。そこで、本研修は、従前のタジキスタン司法制度研修に代わり、2005年から対象国を中央アジア5か国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)に拡大し、刑事司法に携わる裁判官、検察官、捜査官(予審官)等を対象として実施しており、各国約3名ずつ合計約15名の研修員が参加します。内容は、アジ研教官による講義のほかに、外部講師による講義、研修員による各国の実情報告及び討議、刑事司法機関の見学などで構成されています。
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 | 概要等 |
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フォローアップ | H26.3.5 〜H26.3.18 |
10 | 薬物犯罪対策を阻害する汚職への対策、特に裁判官、検察官及び法執行機関職員の倫理及び行動規範 1 各国における現状 2 行動規範及び他の腐敗防止のための方策 3 任命、教育及び研修 4 手続的規律 |
・概要 |
第9回 | H25.2.27 〜H25.3.14 |
12 | 麻薬等の犯罪対策を阻害する汚職への対策、特に裁判官、検察官及び法執行機関職員の倫理及び行動規範 1 行動規範及び他の腐敗防止のための方策 2 任命、教育及び研修 3 手続的規律 |
・概要 ・Newsletter 141 |
第8回 | H24.2.29 〜H24.3.15 |
9 | 麻薬等の犯罪対策を阻害する汚職への対策、特に裁判官、検察官及び法執行機関職員の倫理及び行動規範 1 行動規範及び他の腐敗防止のための方策 2 任命、教育及び研修 3 手続的規律 |
・概要 ・担当教官コメント ・Newsletter 138 |
第7回 | H23.3.2 〜H23.3.14 |
7 | 麻薬等の犯罪対策を阻害する汚職への対策、特に裁判官、検察官及び法執行機関職員の倫理及び行動規範 1 行動規範及び他の腐敗防止のための方策 2 教育及び研修 3 手続的規律 |
・概要 |
第6回 | H22.3.3 〜H22.3.18 |
9 | 刑事司法過程における薬物犯罪に対する効果的な対策及び不法薬物の国際取引の防止 1 薬物犯罪防止・取締り 2 薬物犯罪に関する法整備及び組織整備に関する課題及び対策 3 国際協力の促進・国際取引の防止に向けた方策 |
・概要 ・担当教官コメント ・Newsletter 132 |
第5回 | H21.2.23 〜H21.3.6 |
11 | 刑事司法過程における薬物犯罪に対する効果的な対策及び国際協力の推進 1 薬物犯罪の実情及び諸問題 2 薬物犯罪に関する法整備及び組織整備に関する課題及び対策 3 薬物犯罪に関する捜査、公判手続等をめぐる課題 4 薬物犯罪に係る国際協力に関する課題及び対策 |
・Newsletter 129 |
第4回 | H20.2.25 〜H20.3.14 |
14 | 刑事司法過程における薬物犯罪に対する効果的な対策及び薬物濫用者に対する処遇の促進 1 薬物犯罪の防止・取締りに向けた方策 2 薬物濫用者に対する適切な処遇 |
・Newsletter 126 |
第3回 | H19.2.26 〜H19.3.16 |
13 | 刑事司法過程における薬物犯罪に対する効果的な対策及び薬物乱用者に対する処遇の促進 1 薬物犯罪の防止に向けた方策
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・Newsletter 123 |
第2回 | H18.2.27 〜H18.3.17 |
14 | 時代の要請に応える刑事司法制度とその運用 (1)刑事司法における適正手続(デュープロセス) (2)犯罪の国際化と国際協力 |
・Newsletter 120 |
第1回 | H17.2.28 〜H17.3.18 |
14 | 中央アジア5か国及び日本における刑事司法制度に関する比較的検討―公正かつ効率的な刑事司法制度の確立を目指して (1)中央アジア5か国における犯罪・治安情勢の現状 (2)中央アジア5か国の刑事司法制度及びその運用の実際 (3)中央アジア5か国の刑事司法制度及びその運用の改善に向けた取組 |
・Newsletter 117 |