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アジア保護司会議の開催について

平成26年7月9日及び10日、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)において、世界で初めての保護司の国際会議である「アジア保護司会議」が開催されました。本会議は、更生保護法人日本更生保護協会設立100周年記念行事として、同協会及び国連アジア極東犯罪防止研修所(以下「アジ研」という。)の共催により行われたものです。

アジアで保護司制度(又は保護司制度に類似する制度)を導入している韓国、フィリピン、シンガポール、タイの保護司及び保護関係職員、さらにケニア及び中国からのオブザーバー計18人が海外から参加しました。これに、日本から保護司を中心とする更生保護関係者等が加わり、海外・国内併せて計約130人が会議に出席しました。


谷垣大臣挨拶

会議では、谷垣禎一法務大臣、奥田碩同協会理事長、齊藤雄彦保護局長(当時)の挨拶、赤根智子アジ研所長の基調講演のほか、参加各国から、自国の保護司制度を中心に、社会内処遇の実務や犯罪者の社会内での立ち直り支援の現状と課題について発表が行われ、これらを踏まえた活発な意見交換が行われました。議長は、法務省保護局参事官の今福章二氏が務めました。

2日間にわたる意見交換を通じ、いずれの参加国においても、保護司は、社会奉仕の精神をもって、犯罪者の社会内での立ち直りのため、また、犯罪予防のため、社会におけるキーパーソンとして活躍していることが確認されました。一方、各国ともに、保護司適任者確保、保護司の研修・育成、保護司活動における安全の確保、保護司の精神的・経済的負担の軽減、保護司活動への社会的認知の向上等、様々な課題を抱えていることも確認されました。


国別発表の様子

会議の総括として、アジア各国の経験を共有し、保護司を始めとする更生保護関係者の国際的なネットワークをさらに構築していくという「アジア保護司会議における東京宣言」が採択されました。歴史的な会議を締めくくるにあたり、各国保護司代表が登壇し、全国保護司連盟の野沢太三理事長(元法務大臣)を中心に、各国の保護司が声を合わせて「宣言」を読み上げました。


アジア保護司会議における東京宣言を読み上げる各国保護司代表
(左から韓国、フィリピン、日本、タイ、シンガポール)


集合写真

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