フィリピン保護司制度研修
フィリピン共和国(以下フィリピンと略する)の保護観察制度は、基本的に米国の制度をベースにしています。しかし犯罪者の改善・更生と犯罪予防に従事するボランティアとしての保護司制度は、日本の制度をモデルに1977年に導入されました。その後、1980年代には、約3,000名の保護司が活発に活動し、保護観察対象者の処遇にあたっていましたが、1990年代以降、保護司の数が次第に減り始め、2002年末には78名までに減少しました。
しかし、地域社会に基礎を置いた民間ボランティアとしての保護司は、刑事司法における市民参加を促進するための重要な役割を担っており、実務上も期待が寄せられています。そこで、この重要性に照らして、日本の保護司制度をモデルにフィリピンの保護司制度の再活性化を図るべく、2003年から、JICA-Netテレビ会議システムを使用する「フィリピン保護司制度活性化遠隔地セミナー」とフィリピン司法省保護局の職員を日本に招へいして実施する「フィリピン保護司制度活性化セミナー」の2つのセミナーを開始しました。「フィリピン保護司制度活性化セミナー」については、平成16年に終了し、平成22年度は「フィリピン保護司制度充実化研修」を実施しました。
第5回フィリピン保護司制度充実化研修
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 | 概要等 |
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第5回 | H22.6.22 〜H22.7.2 |
10 | 地域における保護司会の活動の場としての更生保護施設(社会内処遇施設)の設立・運営 | ・概要 ・担当教官コメント ・Newsletter 133 |
第4回フィリピン社会内処遇研修
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 |
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第4回 | H21.6.29〜H21.7.9 | 14 | フィリピンにおける保護司等の包括的な活用を通じた社会内処遇のあり方 |
フィリピン保護司制度活性化研修
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 |
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第3回 | H20.4.15〜H20.4.25 | 12 | フィリピンの保護司制度の活性化 |
第2回 | H19.4.17〜H19.4.27 | 12 | フィリピンの保護司制度の活性化 |
第1回 | H18.6.28〜H18.7.11 | 12 | フィリピンのボランティア保護司制度活性化 |
フィリピン保護司制度活性化セミナー
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 |
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第3回 | H16.12.6〜H16.12.14 | 10 | 「保護司研修」、「保護司に対する顕彰制度」、「保護司活動の多様性」につき講義し、日本の刑事司法機関を実際に視察した上、現状分析と解決策検討を図ります。 |
第2回 | H16.3.22〜H16.3.29 | 6 | 「保護観察制度」、「保護司の組織化」、「保護司に対する顕彰制度」、「保護観察官と保護司の関係」につき講義し、日本の刑事司法機関を実際に視察した上、帰国後の行動計画策定のための提言をまとめました。 |
第1回 | H15.3.17〜H15.3.24 | 5 | 「保護観察制度」等につき講義し、日本の刑事司法機関を実際に視察した上それらを踏まえたディスカッション等を実施。 |
フィリピン保護司制度活性化遠隔地セミナー
回数 | 期間 | 人数 | 主要課題 |
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第5回 | H18.12.5〜H18.12.7 | 30 | 「保護司の効果的な採用」、「保護司に対する研修の充実」、「保護司の組織化の推進」等 |
第4回 | H17.12.5〜H17.12.6 | 24 | 「保護司の組織化の支援」、「首席保護観察官(保護観察所長)の役割の明確化」 |
第3回 | H16.11.30〜H16.12.2 | 50 | 「保護司の組織化の支援」、「保護観察官と保護司の関係」 |
第2回 | H15.11.17〜H15.11.19 | 50 | 「保護司の組織化の支援」、「保護司研修の充実化の支援」 |
第1回 | H15.3.10〜H15.3.12 | 26 | 「保護司組織の運営」、「保護司研修制度」につき講義し、パネルディスカッショングループワークショップ等を実施。 |